附属中学の人気が影響する小学校受験④ 2019年

2019年3月にサピックスと早稲田アカデミー主催の2019年度中学入試分析会に行ってきました。あくまでも小学校受験に関する情報のみを抽出して、中学受験、附属中学・高校が影響する小学校受験についてお伝えできればと思いました。 

ご相談いただく中で、小学校受験の志望理由に中学受験回避があります。中学校受験の方が受験できる学校数も増え、また、情報公開もされているのでフェアな印象ですが、年齢が離れている姉・兄がいるご家庭からは小学校の時期を受験で時間を過ごしてしまい、下の子どもにはもっと子供らしい小学校時期をすごさせたい、というご希望も聞いています。

1.中学受験者数は増えている

小学校受験は志願者数でさえ非公開の学校もあり、受験者数がわかりませんが、中学受験は情報公開がされていて、2月1日午前に入試を行った学校の受験者合計は昨年より約1,823人増加の約39,762でした(注1)東京都は首都圏でも唯一小学生人口が増えているため、今後も、厳しい中学受験になりそうです。

2.人気は大学付属(系属校)

サピックス、早稲田アカデミー両方の分析会で大学付属(系属校)の人気が今年も高かったと説明がありました。小学校がある学校で、分析会の内容や資料に、応募者が増えたと記載がある学校(注1,2)<小学校名>

東京
・早稲田実業学校中等部  <早稲田実業学校初等部>
・青山学院中等部 <青山学院初等部>
・立教女学院中学校 <立教女学院小学校>
・成城学園中学校 <成城学園初等学校>
・成蹊中学校 <成蹊小学校>
神奈川
・青山学院横浜英和<横浜英和小学校>
ただし、・慶應義塾湘南藤沢中等部<慶應義塾横浜初等部>は、初等部からの内部進学のため、募集人数削減の影響で応募者数は大きく減少記載。

殆どの学校がやはり小学校受験でも同じく高倍率で人気が高い学校ばかりです。

3.女子の共学校人気

小学校受験と少し傾向が異うと思うのが、女子の中学受験は共学校が人気で、塾の先生からは「共学校は偏差値が実際の学校のレベルよりも高くでてしまうため、できるだけ女子校も含めて併願するようにしている」という話が出ていました。逆に、小学校受験の場合は、女子校志望の方は多く併願で共学校も入れていると感じています。
小学校がある中学校で、分析会の内容や資料に、応募者が増えたと記載がある女子校は(注1,2)<小学校名>
東京 
・雙葉中学校 <雙葉小学校>
神奈川
・横浜雙葉中学校 <横浜雙葉小学校> 
・清泉女学院中学校 <清泉小学校>
埼玉 
・淑徳与野中学校 <淑徳小学校>
千葉 
・国府台女子学院中学部 <国府台女子学院小学部>

4. 分析会で名前が挙がっていた学校

気になった学校のみですが【カッコは中学偏差値(注3)】
東京 
・成蹊中学校 【2/1女53 男48】 成蹊は大学に内部進学が2割程度のため、実質進学校。
小学校受験の応募者数は2018年685名 2017年685名 2016年635名(注3)小学校の人気はあまり変わらない(安定)です。

・成城学園 【2/1女50 2/1男50】 成城学園は内部進学が半分程度です。応募者数は、昨年の336名が今年は480名(注1)     
小学校受験の応募者数は2018年268人(注4) 他の年は非公開で探したデータでは2011年278名(注5)でした。 共学・大学付属ということで、人気があがってきているようです。

神奈川
・清泉女学院【2/1女50】
・横浜雙葉【2/1女58】
・桐光学園【2/1女42 男47】

5.青山学院大学の系属校2校

・青山学院横浜英和中学【2/2女56 男54】
2014年中学高等学校が青山学院大学と系属校提供となり、2016年に学校名が「青山学院横浜英和中学高等学校」変更。 2018年に共学化された。女子の方が応募人数も多い。
小学校受験の応募者数、受験者数、合格者数は以下の通り

2015年の数値は非公開でしたが、2014年と比べても、系属校提供が決まった後の2016年に急激に応募者数が増えているのが分かります。

埼玉
・浦和ルーテル学院【なし】 
2019年4月より青山学院大学の系属校となり、小学校・中学校両方で応募者が急増しました。大学への推薦基準他はHPにも記載があり「(2)大学への系属校推薦入学2019 年度に浦和ルーテル学院小学校に入学し、2030 年度に浦和ルーテル学院高等学校を卒業する者が対象となります。なお、募集定員の上限を超えない募集枠及び進学基準を満たす者が、系属校推薦入学として大学へ進学できます。浦和ルーテル学院は、大学への推薦入学希望者の全入を目指しています。(3)経過措置2020 年度入試から 2030 年度入試までは、一定の募集枠の範囲内で、進学基準を満たす者について、系属校推薦入学経過措置として大学に入学できます。」(注6)
浦和ルーテル学院が小中高の一貫教育の考えから、中学・高校ともに各25名しか外部募集を行っていません。ルーテルの場合は「附属中学の人気が影響」しているのではなく、あくまでも一貫教育のため、小学校入学者が系属大学への推薦進学であり、その間の中高は経過措置中となっています。
小学校受験の応募者数2018年の試験から急激にのびていると言えます。

全ての学校の説明会に出席してはいないため、細かいことが分からない学校もあります。これから受験の方は、通学の便が良い、気になる学校があれば、是非説明会、公開行事に参加してみてください。実際に通っているお子さん、その保護者を実際にみて、学校の先生がどのような授業を行い、子供への対応がどうなのかを見極めてから受験してください。そして、できるだけ親のネットワークを使い、在校生の保護者を探して、直接話をきいてください。 

最後に、一般で分析会に参加させていただきました、サピックスと早稲田アカデミー様ありがとうございました。 すこしでも、志望校・併願校選びの参考になれば幸いです。


1)「緊急分析2009年度首都圏中学入試の動向」、2019中学受験ドキュメント&中学入試分析資料集、SAPIX小学部
2)「2019年中学入試を振り返る」、中学入試を振り返って中学入試報告会2019、早稲田アカデミー
3)四谷大塚大塚ドットコム、入試情報センター https://www.yotsuyaotsuka.com/sp/njc/
偏差値は80偏差値、男女別、中学受験は複数日程があるため試験初日を記載しました。
4)お受験じょうほうhttps://www.ojuken.jp/index.html
5)小学校受験新聞 http://www.jyukennews.com/index.html
小学校応募者数も記載されているHPにより違う事があります。
6)青山学院大学系属浦和ルーテル学院中・高等学校HP
https://www.uls.ed.jp/js/
・ブログでは固有名詞の場合は学校記載のまま〜中学附属とかいています。一般的なこと大学付属の場合は「付属」と記載。

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