塾⑫ペーパークラス 塾の違い

ご質問を多く頂くのが「どちらの塾でペーパーを受講するのが一番良いか」です。私はこの質問はとても難しいなと感じています。お子さんお状況、ご家庭でどこまでインプットを手伝えるのか、アウトプットまで面倒見れるのかにもよります、また受験する小学校の難易度にもよります。

簡単ではありますが塾で行っているペーパークラスの違いについて考察いたしました。

1.具体物とペーパーを使う説明による種類分け

縦軸を ペーパーで説明を行う 有り、無し
横軸を 具体物を使い説明を行う 有り、無し で書きました。

図1 ペーパ−クラス塾の教え方違い

具体的にに説明するとその特徴は
A:具有ペーパー無 とても珍しいやり方で、殆どの時間を具体物を使い教えるクラスです。某大手で行われています。ペーパーは基本家庭で宿題他として行う方法です。

B:具有ペーパー有 大多数の塾の教え方です。 例えば、観覧車の問題で、実際の観覧車か、ペーパー工作で作成した観覧車(具体物)を手で触り回しながら、どのように動くのかまず説明を行いペーパーをやるクラス。

C:具無ペーパー有 具体物は殆ど使わず、ペーパー上で説明をする。例えば系列の問題を指で一つ一つずらしながらやる、プロジェクターでペーパーを拡大して説明する等です。 この方法も実は多く見まれます。

D:具無ペーパー無 具体物無し、ペーパーの説明なしです。年中頃殆どはありませんが、年長夏以降の塾では最後Dの方法になっていきます。(アウトプット強化)

2.どのようなお子さんに向いているのか

A:インプット重点のクラスのため、理解に時間がかかるお子さんには適していると思うが、逆にペーパーを全くやらないので家庭で習ったことを出す事が必要。 こちらもやはり年長以降はBやCそしてDに変わっていきます。

B:一番多いタイプだと思います ただし、全ての問題で具体物が使われることはないようです。 そして、子どもの成長と共に、年長終わりは殆どDに変わります。一番オーソドックスなペーパークラスのやり方です。どのレベルのお子さんでも可。 ただし、出来ない問題はもう一度家庭でAから見直しをする必要もある。

C:インプット部分が弱いので、理解が早いお子さんだと良いが、ついていくことができないお子さんの場合こちらだとかなり大変になる。 家庭でインプット部分を補う必要がある。ペーパー嫌いになる可能性もあるが、逆に、クラスでアウトプットの場が多く、出来るお子さんには楽しいクラスにもなる。

D: 年中でひたすらペーパーやるところも実はあります。本当に特に理解が早いお子さん向きです。 又は、他のABC型のクラスが年長夏以降は殆どの塾でDに変わっていきます。

3.塾と家庭学習をどうすればバランスがとれるのか考察

(1)例えば年中以下の場合:
通塾先がABCDのどの教え方なのかを考え
例えばC型であれば、もし塾で1年のスケジュール(ペーパー分野)が配布されて、来週何を勉強するのかわかるのであれば、先にA(具有ペーパー無)具体物を自宅で使い先取り学習をしておく。
もし、通塾中の塾がC型であれば、やはりせめてAを自宅で先にやっておくと、お子さんが楽について行けるようになるのではないかと思います。

B型がバランスよいためこちらで良いと思う方もいると思います。子どもの理解次第だと思います。時に、具体物説明→ペーパー説明して→実際にペーパーを解いてもやはり間違える、場合であれば、一度ペーパーをやめて、自宅で具体物でとにかく手をうごかしてやってみるのが一番です。この場合ペーパーはまた明日以降で十分だと思います。

(2)例えば年長:
A型も途中で終わると思います、B型も新しい分野を習うことが修了したら、C型最後D型に変わります。 そのため、もしこれまでペーパーを全くやっていない方が突然C型の塾にはいると、とても難しく毎回ついて行けない状況になったり(塾で出来ない→自宅でフォローでも塾ではできないを1年繰り返しになる、ただ、それをがんばって続けて合格される方もいる。)

逆にこれまで十分なペーパー学習を行ってきたご家庭からのご相談で、「ほぼCD型の塾で勉強の楽しさが無い」ため途中でペーパークラスを辞める方もいます。

志望校のペーパー難易度を考えて、せめてB型で始めるのか、B型でもゆっくりすすめてくれる塾をさがすか、出来ない範囲を個別でお願いするのか、難関を受験予定でCから始めるが自宅でABをフォローするのかなど、色々方法が考えることができます。

4.どの塾に入れば良いか

現在ご質問いただいている方で「新年中でBとCの教え方の塾でどちらが良いか迷っている」相談がきました。

普通に考えればBでインプットをしっかりした方が良いと思います。家庭でAを行い、お子さんの理解しにくい分野はしっかり自宅で具体物をつかい手をつかい行うのが良いのではないかと思います。

もし、C型の塾に入るのであれば、必ずご自宅でABを先取りかクラス終了後でもやり直しで行った方が良いです。 時に理解の早いお子さんがいますが、まだ5-6歳です。しっかりABを自宅で行い、理解を深めることをお忘れ無く。

やはり塾を使いつつも自宅で塾では出来ない所を補い、ABCDの順で進めると良いのではないかと感じます。(図2参照)

図2 ペーパークラスと家庭学習

5.それ以外の要因

さて、教え方以外にも塾を決める要因として
・通塾のしやすさ
・クラスに在籍しているお子さん・保護者の雰囲気
・先生との相性
・クラスの開始終わり時間
・費用
・見学型、お預かり型
等もありますので、総合的にご家庭に合ったところを選んでください。

塾データベースなども作りたいところですが、個人でやるには時間がありません。多々塾の経験者から伺い、私も多数の塾を経験して、今更ながらこのように分けられるのではないかと一旦まとめてみました。

ペーパーが苦手な子どもの場合、C型でペーパー開始では無理があり、B型の塾に転塾したり、A型の塾を見学したことを思い出しました。先にこの図を書いて、自宅でじっくりABをフォローして上げれば良かったのにと思います。

ABCDに塾を本当に細かくカテゴライズするには実際に具体物をいくつ使う、子どもが実際に触る具体物の数と時間、ペーパー説明の時間、実施にペーパーをやるなどの細かく分けた時間を計るなどの作業が必要です。もし、塾関係者の方で実際に時間を計り考察しても良いという塾があれば是非ご連絡ください。

より良いペーパークラスの方法が考察できれば幸いです。

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